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Sony フルサイズを積んだNEX-5の意匠 [機械設計・メカニズム機構]

ソニーが35mmフルサイズセンサーを搭載したNEX-5系デザインの意匠を出願しました。 Eマウント35mmフルサイズ機のラインナップはVG900とα7/Rのみですが、α5(仮称)の登場は時間の問題ですね。

design patent: NEX-5 with 35mm Full-Size

design patent: NEX-5 with 35mm Full-Size

design patent: NEX-5 with 35mm Full-Size

design patent: NEX-5 with 35mm Full-Size

design patent: NEX-5 with 35mm Full-Size

design patent: NEX-5 with 35mm Full-Size

  • 意匠番号 1482630、1482630
    • 発行日 2013.10.28
    • 出願日 2013.3.8
  • 本願物品はレンズ交換が可能なミラーレス一眼カメラであり、その撮像素子は35mmフルサイズである。
  • 同部分は概ね横40mm及び縦30mmの長方形状であるが、これを正面視した場合においては四隅が見切れて現れる。

先週から今週にかけて、紹介すべき特許申請・意匠が多くて困ります。

全ラインが35mmフルサイズへ

意匠が公開されたからといって直ぐに製品化に結びつくわけではありませんが、少なくともソニーはNEX-5系デザインの35mmフルサイズ機を意識しているようです。 NEX-5の筐体に収めるには課題が多いと思うのですが、小型化の需要があるならば、世界最小の記録を塗り替えてほしいものですね。

Eマウントの内径

文献によると正面から見える撮像素子の表面サイズは約40x30mmとのこと。 誰かがα7/Rを見て「撮像素子の四隅がマウントにケラれている」という指摘をしていたように思いますが、ライカ判よりも外の領域だったのですね。 おそらくオプティカル・ブラックでしょう。 光学性能が要求される現代においてEマウントの径は小さ過ぎると思いますが、小型化を念頭に置くソニーにとってEマウントは、ライカ判を実現可能な最小口径だったのでしょう。

α7/Rのサンプル画像が各サイトで公開されています。 画質の判断をするにはいささか早計なのですが、高い解像感の写りもあればコンデジ並の写りもあり、少々心配です。


タグ:SONY NEX Mount
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hi-low

Eマウントのフランジバックでライカ判センサーの周辺まで性能を確保するためには、現行Eマウント外径程度の内径が必要でしょうね。
ライカ判用レンズでは、Aマウントレンズの設計を活かせますので、敢えてレンズのバックフォーカスを長めにしてくるかもしれません。

公開されているα7/Rの実写画像がイマイチなのは、カメラ生成jpegの問題だと思います。RX1/Rのカメラ生成jpegもイマイチだったと記憶しています。
by hi-low (2013-10-31 18:19) 

えがみ

> hi-low さん
ご指摘有難うございます。
忘れていました。カメラ内JPEGとRAW現像は別物ですよね。
新型のDSPと言えど、3600万画素は手に余るので、処理に手を抜いているのでしょうか。

FEレンズは画処理で周辺を補正することが前提でしょうから、今までの35mmフルサイズ同様に周辺の性能がそこそこになりそうですね。
望遠系のレンズだとバックフォーカスを詰める必要が特に無いので、同じ光学系を採用するかもしれません。

by えがみ (2013-10-31 23:17) 

penny

この先センサーが劇的に進化しようとも、ケラれるのでは仕方ない。でもこのデザイン好きなんだよなあ ^^
by penny (2013-11-01 01:54) 

えがみ

> penny さん
「マウント径に関わらずレンズが手抜き」と「マウント径が原因で高性能化が難しい」は別問題なので分けて考える必要があります。
APS-CのEマウントは、一部レンズの性能が良くなかったので…

by えがみ (2013-11-02 01:27) 

RAVEN

NEX5が登場した当初、小型化への熱意は評価しながらも「ここまで小さくしなくてもいいのに」という記事を書きました。
カメラを気持ちよく操作するには、ある程度の大きさは必要だと思っているので、「世界最小最軽量」にあまりこだわってほしくないのです。
あとこのカメラは三脚を使うことを考えていないので、三脚に据えるための「フネ」を開発してほしい、とも。
(このカメラにちょっと大きめのレンズをつけて三脚に据え、縦位置で撮影するのは不可能です)

その評価は変わっていないのですが、ここまで小さくてフルサイズ素子を積んでいるとなると、これはこれで使い道があるな、と考えています。
登場後間もなく、NEX5の底面にフィットするアルカ規格のクイックシューも開発されたことですし。
しかし小ささをある程度犠牲にしても、発熱問題などは生じないようにしてほしいです。
by RAVEN (2013-11-03 01:02) 

toshi

一眼レフのようにフォーカスや露出などを独立したセンサーで行う(マルチセンサー)のではなく、撮像センサーに機能を集約し、シングルセンサーとして使う時点で撮像センサーの発熱問題は避けられない気がします。また、ライブビューを採用した時点で発熱とバッテリー消費の問題は避けられないので(私も発熱はイヤなので)悩ましいです。

センサーシフト式の手ぶれ補正を採用することも発熱問題を大きくしていると思いますし、高画素化も画像処理プロセッサの発熱を増やします。

発熱問題の多くは、そう考えると、高密度実装によって起こっているというよりも、カメラというものをどのように構成するかという本質的な問題な気がします。

熱はセンサーにとって大敵です。いくら基本性能が良くても熱が出ることでどんどんノイズが増えてしまい、残念な絵しか出てこなくなることもあります。滅多にシャッターを切らないのであれば気にならないかもしれませんが、数多くシャッターを切るのであれば熱問題は無視できないですよね、、、

あと、フランジバックの短さはカメラの小型化に寄与しますが、それに伴ってバックフォーカスも短くすると光学的に後玉とセンサー面の距離が短くなるので結像面の中心と周辺での距離の違いが大きくなります。これはフォーカスばかりではなく露出や収差の面で問題を生みそうです。センサー面と後玉の間で起こる乱反射も大きくなるでしょう。

そう考えると、自身の要求(画質か手軽さか)がどちらを向いているのかを利用者自身も考えないといけないということなのかなと勝手に思っております。その両立は、よほどのブレイクスルーが無いと難しそう、、、(^^;

これもまた余談ですが、ソニーのA7とA7Rのサンプルを見ていて悩ましかったです。窓とカメラの写真を見ているとフリンジらしきものが盛大に出てしまっています。Voigtlandar 50 1.1の写真ではカーテンは白っぽいので広角が強くなるほど影響も大きくなっていると見ることができます。

http://www.stevehuffphoto.com/2013/10/31/my-1st-look-wrap-up-of-the-sony-a7-and-a7r-cameras/

こういうのを見ると、十分な光があって普通に撮る分には問題ないけど、特殊な光線下で印象的な写真を撮ろうとするとカメラとレンズの相性とかクセとかを知っていないとつらそうです。

思ったことをつらつらと書いてしまいました。長くなってすみません、、、
by toshi (2013-11-03 10:35) 

hi-low

> RAVEN さん
> toshi さん

ある科学測定用カメラヘッドメーカーは、ライブビューの連続使用時間に制限を設けています。冷却装置でセンサーを低温(-40℃以下)で安定させても、連続取り込みではセンサー出力のベースがドリフトし、データのbit数を保証出来なくなるようです。物理的なシャッターを付けて、撮影毎にセンサーをリセットすれば問題ありませんので、光が当たり続けることが原因でしょう。

静止画の撮影を前提にすると、ミラーレスカメラでは撮像センサーの性能をフルに引き出せない可能性が大きいのです。
by hi-low (2013-11-04 23:00) 

えがみ

> RAVEN さん
私もそこそこの大きさがある方が使い易いと思うのですが、多少の使い勝手は犠牲にしても小型軽量化を優先したいユーザーや、カタログスペックを求めるユーザーもいますから、無駄ではないと思います。


> toshi さん
熱問題は頭の痛い問題ですよね。
カムコーダーのような排熱機構を取り入れるとカメラが肥大化するので、現時点では一眼レフの機構をベースとし、OVFで撮影するのが一番かもしれません。
某社の一眼レフで長時間ライブビューを使っていたら、強制終了します的な警告が出ましたので、画質だけでなくいざという時に撮れなくなってしまうこともあるので、ライブビューも本当に必要な時だけに留めておいた方が良いと思います。
テレセン性からしても、やはり一眼レフのバックフォーカスは理にかなっていますね。

今までも、逆光によるフレアやゴーストもありましたし、カメラとレンズのクセを掴まなくてはいけないのは、いつの時代も同じだと思います。
旧NEXやFEレンズだと考慮されているでしょうが、それ以外は事前にテスト撮影が必須です。


> hi-low さん
低温で動作させること、センサリセットを行うこと、この2つが鍵のようですね。
民生機だと冷却装置にコストを掛けられないでしょうから、一眼レフを使い、拡大ライブビューによるピント合わせでなく、絞込みによってピント精度を得る方が良いのかもしれません。

by えがみ (2013-11-05 00:34) 

光画館

 こんにちは。
色々無理だと言われてもしたEマウントのフルサイズは可能なんですね。

フィルム時もそうでしたが例え大きく重く画質の良いカメラより画質が落ちても
私のように体力がない者にとっては小型軽量は非常にうれしいです。
生きているうちにミノルタTC1位の大きさのカメラを触ってみたいですね。
by 光画館 (2013-11-08 11:30) 

えがみ

> 光画館 さん
無理と判断する理由によるんです。
画質を追求出来ないから無理なのか、画質を犠牲にすればフルサイズを実現出来るのか。
ソニーは後者なのか、それとも前者を狙えるけど単に光学設計や画処理が拙いだけなのか。

GM1は如何でしょうか?
画素数や高感度を求めないなら、周辺までそこそこ画質の良いM4/3の方が小型軽量で良いですよ。

by えがみ (2013-11-09 05:23) 

SH

意匠広報を読んだところボディのデザインとは無関係の出願で,対象範囲はマウント内側隅の小さな部分のみです.内面反射による迷光を遮断することを意図したと思われる,小さなフレアカッター状の形状となっています.α7の現物もそうなっているようです.

まあどのみち,EVFを持たないフルサイズαの登場は時間の問題だとは思いますが・・
by SH (2013-11-09 11:35) 

えがみ

> SH さん
ご指摘の通り、ボディのデザインは昔の出願で別にあると思います。

by えがみ (2013-11-11 01:58) 

akabe

E マウントの内径は 46.1 ミリなので、3:2 のセンサーなら 38.4×25.6 ミリまではマウントにケラれないと思います。

EF-M は電気接点の位置がちょっと微妙みたいです。
by akabe (2013-11-17 02:27) 

えがみ

> akabe さん
コメント有り難うございます。
完全なテレセントリック系であれば確かにそうなのですが、どのくらい太い光束を通すかによると思います。
その場合、斜めからの光なので、ケラれます。

例えばEF50mm F1.0の画像を検索してみると四角いボケですが、これはミラーボックスにケラれていると思われます。
ミラーボックスを持たないミラーレスには、四角くくり貫かれた遮光板があるので、ケラれに影響を与えるのではないかと思います。

by えがみ (2013-11-18 22:49) 

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